製作年 | 1953 |
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製作国 | イタリア フランス |
公開日 | 1959-05-30 |
上映時間 | 116 |
イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニが1953年に発表した単独監督第2作。原題の“I Vitelloni"は〈乳離れをしない子牛〉の意味。フェリーニの自伝的要素の強い内容で、彼が国際的に認められた最初の傑作。音楽はニーノ・ロータ。第14回ヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映されサン・マルコ銀獅子賞を受賞、第30回アカデミー賞脚本賞にもノミネートされた。スタンリー・キューブリックが好きな映画の1位に選び、生涯で最も愛した1本と語ったといわれる作品。続編の脚本が書かれたが実現せず、いくつかの要素が代表作の1本『甘い生活』(1959)に反映された。 北イタリアの小さな港町で、定職に就かず、日々を過ごしている5人の20代の若者たち。姉からの小遣いに頼って暮らすアルベルト、インテリで劇作家志望のレオポルド、歌が好きで美声だけが取り柄のリカルド、最年長でグループのリーダーのファウスト、そして仲間たちを冷静に見つめている最年少のモラルド。女好きのファウストは、モラルドの妹サンドラを妊娠させてしまい結婚させられるが、懲りずに違う女たちに手を出し続ける。やがてアルベルトの姉は男と駆け落ちし、レオポルドもチャンスをつかみきれない…。モラルドは、未来の見えない生活から抜け出そうと汽車に乗る…。