製作年 | 2015 |
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製作国 | 日本 |
公開日 | 2015-02-14 |
上映時間 | 120 |
“小森”は東北のとある村の中の小さな集落。いち子(橋本愛)は、一度街に出て男の人と暮らしたりもしたが、自分の居所を見つけられずに、ひとりでここに戻ってきた。「言葉はあてにならないけど、わたしの体が感じたことなら信じられる」と思い、何事も自分でやってみないと気が済まない性格。稲を育て、畑仕事をし、周りの野山で採った季節の食材から食事を作って食べる毎日を過ごしている。 そんな静かなある日、1通の手紙が届く。それは5年前の雪の日に突然失踪した母・福子(桐島かれん)からの手紙だった――。 甘酒とカボチャを使って作った3色ケーキ、子供の頃から大好きな出来立てアツアツの納豆もち、ふきのとうでつくるばっけ味噌・・・母のレシピを作りながら思うこと、「わたしは母さんにとって本当に家族だったろうか・・・」。今までの自分、そしてこれからの自分を思い、心が揺れ始めるいち子。 親友のキッコ(松岡茉優)との小さな口げんかで「わたしは、ちゃんと向き合えなくて、それで小森に帰ってきたんだな・・・」と落ち込み、小森のこれからを真剣に考えているユウ太(三浦貴大)からは、「いち子ちゃんはひとりで一生懸命やっててすごいなと思うけど、本当は逃げてるんじゃないの」と指摘され、言葉を返せない。 長かった冬も終わりに近づき、雪解けが進んできた。少しづつ畑の準備をすすめてきたけれど、いち子は春いちばんで植えるジャガイモを、今年は植えるかどうか迷っていた。来年の冬、ここにはいないかもしれないから・・・。 自分の本当の居場所を探すいち子が、春の訪れと共に出した答えとは―――